BMWの新世代EVは『iX』、500馬力ツインモーター搭載…発売は2021年内

iXは、クロスオーバーEVで、BMWグループの新開発プラットフォームをベースにした最初のモデルとなる。BMW iXは、成功を収めている「スポーツ・アクティビティ・ビークル(SAV)」コンセプトを、サステイナビリティやインテリアの広さなどに焦点を当てて、再定義した。全長と全幅はBMW 『X5』と同等で、全高はBMW 『X6』と同等、ホイールサイズはBMW 『X7』と同じとし、パワフルなプロポーションを構築した。

iXは新技術ツールキットによって、自動運転やデジタルサービスの分野でのさらなる進歩を可能にした。データ処理のための高いレベルの演算能力や、非常にパワフルなセンサー、5G対応が最適化された自動運転や駐車機能のベースとなっている。iXは、BMWグループで六角形のステアリングホイールを装備した初の量産車となる。サーキットにインスピレーションを受けた輪郭によって、アクセスのしやすさが向上し、インフォメーションディスプレイの視認性も引き上げられた。新設計のマルチファンクションボタンも採用されている。

iXには、第5世代の「BMW eDrive」テクノロジーが搭載される。2基のモーターは、最大出力500ps以上を引き出す。0~100km/h加速は5秒以下。複合電力消費は、21kWh/100km未満(WLTP試験サイクル)とした。高電圧バッテリーは、蓄電容量が100kWh以上と大容量で、1回の充電で600km以上の航続(WLTP試験サイクル)を可能にする。高圧および最先端の充電テクノロジーにより、性能が長距離走行に最適化された。出力200kWまでのDC急速充電によって、バッテリー容量の最大80%を40分で充電できる。10分の急速充電で、航続を120km延ばすことも可能、としている。